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子どもの歯科治療で麻酔を初めてするときに気をつけないといけないこと

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昨日、虫歯治療後に2歳女児が死亡したというニュースをみたんです。

そのニュースはこちら

www.sankei.com

 

ニュースの内容を見ると、虫歯治療の為に麻酔を打ったようですね。その後容態が急変し低酸素症で死亡したとなっています。

 

事故は昨年の7月に起こったみたいですが、歯科医師は過失については認めていないようです。

 

このような悲しい事故は最近では珍しいですが、ともかくこの事故に関しては早く原因が解明され解決することを祈ります。

 

そして、親御さんには赤ちゃんが母乳から離乳食に変わると同時に虫歯にならないように注意していただきたいなと思います。

 

1歳や2歳で麻酔を打って治療しないといけないような事態になることだけは回避したいものです。

 

それにはやはり毎食後の歯磨きや、甘いジュースやお菓子を与えすぎないと言った親の意識が大切だと思います。

 

それでももし虫歯になってしまったら歯医者にすぐに連れて行かなければなりません。

 

そして、初めての治療の時にどうしても麻酔が必要な事態になってしまった場合に、親として知っておいてほしい事について今日は書こうと思います。

 

 

初めての歯科治療で気をつけないといけない事

 

歯科治療の時に起こる事故の大半を占めるデンタルショックというショック症状があります。

 

そしてもう一つ気をつけないといけないのが、アナフィラキシーショックという、麻酔薬の中に含まれる防腐剤や保存剤に対するアレルギー症状によるショックです。

 

他にも歯科治療において気をつけないといけない緊急事態はあるのですが、そのうち子どもの治療中に親が注意してみておいてほしい症状に絞って書かせていただきます。

 

 

1.デンタルショックとは

大人の方でも、歯科治療中に具合が悪くなったり、気分が悪くなった事があるかと思います。

 

麻酔を打つと貧血や、動機が起こる事があるのですが、ほとんどは安静にして心を落ち着かせていると収まるので、そのまま治療を行います。

 

しかし、歯科治療に対して極度の恐怖感がある状態や、痛みを我慢している状態で治療を進めると、突然患者さんの意識が喪失したりする事があります。

 

これをデンタルショックと呼びます。

 

痛みや恐怖心を我慢して治療を続けることで血圧や脈拍があがり興奮状態になります。その状態が長く続くと突然血圧や脈拍が急低下し、意識の喪失が起こるのです。

 

歯科治療中に起こる事故のうち半数以上がこのデンタルショックと言われています。

 

 

対処法

まず、デンタルショックが起こらないようにするには、歯科医師に事前に歯科治療に対する恐怖心や痛みの感じ方をよく伝えておく事がいいと思います。

 

子どもの場合は極度に泣いていたり、怖がっている場合は無理に押さえつけて治療をせずに、少しづつならしながら時間を置いて治療してもらう方がいいでしょう。

 

歯科医師が子どもの治療に慣れていないと感じた場合は治療を中断して、他の医院に変わることも親が判断してほしいと思います。

 

それでももしデンタルショックが起こってしまった場合、ほとんどの場合は足を少し上に上げて安静にしていれば2~3分ほどで意識は回復します。意識が戻らない場合は救急車を呼ぶ必要があります。

 

2.アナフィラキシーショックとは

麻酔薬の中に含まれている防腐剤や保存剤の抗体によるアレルギー反応によりおこる全身症状で、皮膚が赤くなったり、かゆみや、呼吸困難、意識喪失などの症状が出ます。

 

 子どもなどで生まれて初めて麻酔の注射をする時にも起こる可能性があり、大人でも1回目の麻酔では大丈夫でも抗体ができていると、2回目の麻酔の時に起こる可能性があります。

 

子どもの場合デンタルショックとアナフィラキシーショックとの区別が付きにくい事があるので、おかしいと思ったら迷わずに救急車を呼ばなければいけません。

 

対処法

アナフィラキシーショックである疑いがある場合はすぐに救急車を呼びます。

 

そして、歯科医院で気道の確保と酸素吸入、アドレナリン注射をしなければなりません。

 

もし少しでもおかしいと感じたら、すぐに治療を中断してもらう勇気が必要です。

 

 

アナフィラキシーショックの場合一度症状が落ち着いても、その後何日か後にまた症状が再発する恐れがあるので気をつけなければいけないのです。

 

 

今回のニュースの事故でも歯科医師はおそらくデンタルショックと勘違いしてよくあることと説明したのでしょうが、その後死亡していることからアナフィラキシーショックであった可能性もあると思います。

 

親御さんに気をつけていただきたいのは、麻酔を伴う治療の場合、治療中の子どもの様子をよく観察してください。

 

そして、意識がすぐ戻り、アナフィラキシーではないと判断して、家に帰った後も目を離さずよく観察することをおすすめします。

 

 

まとめ 

 

 

小さな子どもの歯の治療は親が見ていてもつらいものです。できるだけ虫歯にしない事が親としてできる最善の方法だと思います。

 

ましてや麻酔が必要な虫歯になるまで気付かないという事が無いように、できるだけ毎日仕上げ磨きをして、週に1度は虫歯がないかよくチェックしていただきたいと思います。

 

以前にこんな記事も書いています是非よんで見てください。 

hygienistblog.hatenadiary.jp

 

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子どもの口の中は狭く、歯の裏側や、奥のほうはただのぞいただけでは虫歯があるかどうかわかりません。

 

そんな時私がよく使うのがこの2つです。

 

1.デンタルミラー

2.デンタルライト

 

この2つがあれば親御さんでも子どもの虫歯を見つけられると思います。

 

デンタルミラーは歯科検診などでもらってきたもので十分です。もしなければアマゾンなどでも購入できます。

 

 ライト付きのデンタルミラーもおすすめです。

 

 
 
ライトのみならこちらがおすすめ

 

このライトは歯を照らすために考えて作られているのでとてもよく見えます。私も愛用しています。

 

是非このような器具で一週間に一度は虫歯がないかチェックしてあげてください。

 

 

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