タバコが及ぼす口の中への8つの悪影響を歯科衛生士が教えます!アイコスに変えるのは有効なのか
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こんばんは歯科衛生士のAYUです。Follow @ayuchanhonpo
今日はタバコについてのお話をしていこうと思います。
タバコが身体に悪いのは説明しなくても、皆さんよくご存知だと思います。
そしてもちろんタバコは口の中にも非常に悪影響を及ぼすのですが、どんな悪影響があるかはご存知ですか?
なんとなくはわかるけど、詳しくは知らないという方も多いかなと思うので今日はタバコが及ぼす口の中への悪影響をわかりやすく説明していきますね。
そして今流行のアイコスに変えれば口の中の状態が良くなるんじゃないかと言われていますが、本当はどうなんでしょうか?そこらへんも書いていこうと思っています。
タバコを吸うと口腔内ではどんな悪い事がおこるの?
タバコを吸うとおこる口腔内への8つの悪影響
1.血管収縮
タバコの中に含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があります。
歯肉の血管が収縮⇒
歯ぐきから血が出にくくなる⇒
歯周病が見つかりにくくなる⇒
見つかった時には手遅れ⇒
歯が抜ける
2.唾液の分泌量が減る
タバコの中に含まれるニコチンにより唾液の量が減ります。
口が渇く⇒
口臭が強くなる⇒
歯磨きしても口臭が治らない
3.ヤニが歯につく
タバコの中に含まれるタールのせいで歯の表面にヤニが付いてきます。
ヤニのせいで歯の表面がざらざらになる⇒
歯の表面に虫歯菌もつきやすくなる⇒
虫歯が増える
4.ヤニが歯ぐきに付く
タバコの中に含まれるタールのせいで歯ぐきに色素沈着が起こります。
歯ぐきが黒くなる⇒
口元が暗くなる⇒
3歳見た目が老ける
5.舌に舌苔がつきやすくなる
タバコの中に含まれるタールが舌に付着することにより舌苔がたまりやすくなります。
舌苔がつくと舌の表面がざらざらになる⇒
においの元になる汚れも付きやすくなる⇒
口臭がひどくなる
6.舌の味蕾の感覚が鈍くなる
タバコの中に含まれるタールのせいで舌にある味を感じ取る感覚が鈍くなります。
味蕾にタールがつくと 味がわからなくなる⇒
何を食べてもおいしくなくなる⇒
食欲が落ちる
7.子供の歯ぐきが黒くなる
親の喫煙による受動喫煙で子供の歯ぐきの末梢神経が収縮し歯ぐきの血流が悪くなる
親が喫煙している80%の子供の歯ぐきもメラニン色素沈着が起こる⇒
気づいてから禁煙しても子供の歯ぐきは元に戻りにくい
8.口腔がんになりやすくなる
タバコの中に含まれるニコチンとタールが発がん性物質を多く含む
ニコチン性口内炎ができやすくなる⇒
進行すると舌癌になる可能性が2.5倍になる
アイコスはそんなタバコの悪影響をストップして歯肉を改善する事が出来る?
最近話題のiQOS(アイコス)ですが、簡単にどういうものか説明すると、
フィリップモリス社が発売した加熱式たばこの事。加熱式タバコとはタバコの葉を電気で温め加熱することによって蒸気を発生させるようなタバコを指します。
一番の特徴は火を使わないためタバコの「臭い」や「煙」が全然出ないことです。
煙が出ないのでタールが発生しません。その為歯の表面にヤニなどがつかないといわれています。しかし、ヤニは発生しませんが、ニコチンはしっかり含みます。
iQOSは歯周病対策になるのか
確かにiQOSはタールを発生しないので、歯の表面や歯ぐき、舌にヤニが付きにくくなります。
発がん性物質であるタールが発生しないことでの、利点は数多くあると思われます。
1.副流煙による子供への影響がなくなる。
2.タールによる発がん性物質が減る分紙たばこよりは健康被害が少なくなる
3.歯や歯ぐき、舌につくヤニが軽減され口臭が減る
ですが、タールは発生しないがニコチンは含まれているのが特徴であるiQOSはニコチンの副作用である、血管収縮による、歯ぐきからの出血がわかりにくく歯周病になっていることに気づくのが遅れてしまうという欠点はあまり改善されません。
このように紙たばこを吸い続けるよりは大分ましになるとは思いますが、ニコチンの依存性に関しては紙たばこと同じなので、禁煙には一役買ってくれないみたいですので、禁煙したい方はiQOSに変えるのは逆効果になるかもしれません。
まとめ
タバコが歯ぐきに及ぼす悪影響は、自分だけでなく自分の大切な家族や、周囲の人たちを巻き込むものだとよく理解するべき。
タバコをiQOS(アイコス)に変えることは、そのまま紙タバコを吸い続けるよりはましである。
特に家族や周りの人に迷惑をかけることはかなり軽減される。
しかし、ニコチンの依存性や、歯ぐきの血管を収縮させる悪影響は改善されないため、禁煙を選ぶほうが断然おすすめです。
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