痛くなってからでは遅い!?親知らずは早めに対処するのがおすすめ
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こんばんは歯科衛生士のAYUです。
今日は親知らずの事について書いていこうと思います。
皆さん、今親知らず痛くないですか?このブログにたどり着いたって事は痛い人もいるかもしれないですね。もし我慢できないほどの痛みの場合は痛み止めを飲んで冷やすことをおすすめします。そしてすぐに歯科医院に行ってください。
親知らずが一度痛み出した場合、放置しても治る事はありません、痛み止めでいったん痛みが引いたとしてもすぐにぶり返します。その時は痛み止めが効かないほど腫れる可能性があるので、最初に痛くなった時にすぐに歯科医院に行きましょう。
痛みが無くても、定期検診などで歯科医師に親知らずがあると指摘され、抜いたほうがいいですといわれた場合は素直に早いうちに抜くことをおすすめします。
歯科医師は抜かなくていい親知らずに関して、抜くように促すことはまずありません。レントゲンを見れば、抜いたほうがいいか、もう少し様子を見てもいいかわかります。
ではどういう状態の場合抜いたほうがいいといわれるか説明したいと思います。
親知らずは早いうちに抜いておくのがおすすめ、放置すると痛みが増します
この2つのレントゲンをみて違いがわかりますか?
左の親知らずは様子を見てていい親知らずです。
右の親知らずは抜いたほうがいい親知らずです。
それはどうしてか、解説します。
左の親知らずは歯が歯槽骨の中に完全に埋まっています。この状態の場合特に問題ありません。このまま歯が歯槽骨から出てこなければほうっておきます。
しかし右の親知らずは歯の頭の部分が歯槽骨から出てしまっています。レントゲン上では歯肉はうつらないのですが、歯肉があるとどういう状態か見てみましょう。
1.のように頭が少し出ている上に歯肉がかぶっています。このかぶっている歯肉の下に汚れがたまり、歯肉が腫れたりしてしまいます。
2.のように親知らずの前の歯との間に汚れがたまり虫歯になってしまっている場合もあります。
3.のように横向きに傾いている場合、隣の歯を押すことで痛みが出る場合もあります。
このような状態になると痛みがでてしまい、抜かないといけない状態になってきます。ただ歯肉が腫れて痛みがある状態では麻酔が効かないのですぐには抜けません。歯科医院で洗浄、消毒をしてもらい抗生物質と痛み止めを飲んで、いったん腫れが引いてから改めて抜くことになるので、痛みが出てから抜くのはおすすめしません。
できれば痛みがなくても、歯槽骨から歯の頭が出ている場合は、早めに抜いておく事をおすすめします。
ただ親知らずが傾いたりせず、まっすぐ生えてきている場合は、かぶっている歯肉をレーザーなどで取り除き、清掃できる状態にする事が可能なら、抜かずにおいておく事も可能です。
親知らずを抜くならどこで抜くのが正解?
では親知らずを抜くなら、どこで抜きますか?普段定期検診で行っている歯科医院で抜くのがいいのでしょうか?それとも口腔外科で抜きますか?歯科大学という選択もあります。
私のおすすめは、上顎の親知らずの場合は一般歯科でも大丈夫なんですが、下顎の横に傾いている親知らずの場合は、口腔外科もしくは歯科大学での抜歯をおすすめします。
それはなぜかというと、下顎の親知らずの場合、歯が横に向いている場合が多く、その場合歯槽骨を削り取り、歯の頭を切削し、歯根を半分に分割して抜くというかなり難易度の高い術式になりますし、下顎の骨の中には、神経が通っているため、抜く時に神経を傷つけると、麻痺が残ってしまう可能性もあります。
このようにかなり大変です。もし手術の間に何かあってもすぐに対応できる、口腔外科もしくは歯科大学で抜くように、紹介状を書いてもらうといいと思います。
まとめ
親知らずの抜歯は怖いですし、痛みもあります。抜いた後は歯槽骨を削っている場合かなり腫れるでしょう。痛み止めを飲んでもしばらくは痛みも残りますし、違和感もあると思います。
ですが、なるべく早くできれば年齢が若いうちに抜歯することをおすすめします。親知らずは12歳ころから16歳頃に歯の頭の部分が完成し、17歳から20歳くらいの間に根っこの部分が延びてきて18歳から25歳くらいに根が完成します。
できるなら、この根が完成する前に抜歯するのが一番痛みが無く、簡単に抜ける時期でしょう。ですので早く抜くことをおすすめしています。
定期検診でお世話になってる医院でレントゲンをとったら、親知らずがどのくらい成長しているか確認して、早めに抜きたいと歯科医師に伝えておきましょうね。