歯磨きが一日一回寝る前だけでよくなる、3つの条件とは?
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こんにちは歯科衛生士のAYUです。
みなさん歯磨きはもちろん毎日しますよね?一日何回しますか?一回?二回?三回?
実は歯磨きをする時の大切なポイントは回数ではありません。
一日一回でもその一回で全ての汚れを取りきっているのであれば、私はいいと思います。
適当な歯磨きを一日三回するよりも、時間をかけて、口の中のプラークを全て取り除く方が虫歯や歯周病の予防になります。
ではそんな一日一回の歯磨きでも虫歯や歯周病を予防できる歯磨きとは、どんな事をしたらいいでしょうか?
それにはとても大切な3つの条件があります。その3つの条件を守って、丁寧に歯磨きすればたとえ一日一回の歯磨きでも心配は要りません。
もちろん一日一回の歯磨きが一番いいよといっているのではありませんよ!誤解しないでくださいね。
では一日一回でも大丈夫な歯の磨き方の条件について詳しく解説していきます。
一日一回でも虫歯予防や歯周病予防になる歯の磨き方の条件3つ
1.夜寝る前に磨く
2.歯と歯ぐきの境目を磨く
3.フロス(糸ようじ)と歯間ブラシをつかう
1.夜寝る前に磨く
まず、一日のうちで一番唾液が減る時間はいつでしょうか?それは寝ている時です。人は起きている間は常に唾液が出ています。唾液は口の中のPHを中和させる働きがあります。
実は人は食事をするたびに口の中の酸性度が高くなり、歯の表面が溶け出していきます。しかし、唾液がその酸性に傾いた口の中を中和し、今度は逆に歯の表面にカルシウムやリン酸が戻っていき、溶けてもろくなっていた歯の表面を修復していきます。
このように一日のうちで、口の中は酸性になったり、中和されて元に戻ったりしているのですが、間食やだらだらと長時間飲み物をのんだりすることで、中和される時間が短くなると虫歯が進むのです。
ですから、食後歯磨きができなくても、なるべく口の中を中性にするために、水でうがいをしたり、キシリトールガムを噛んで唾液がたくさん出るようにしたりするのはとても効果的です。
ただし、夜寝ている時は唾液の出る量がかなり少なくなるので、歯の表面にプラークなどの汚れが付いたままだと、口の中が中和されず、虫歯が急激に進んでしまうのです。
ですから、寝る前の歯磨きがもっとも重要になります。
2.歯と歯ぐきの境目を磨く
歯を磨く時上のはと下の歯をかんだまま磨いていませんか?
このような磨き方をすると、歯と歯をかみあわせた真ん中ばかり磨いてしまいます。
歯を磨くときは、上の歯と下の歯をかみ合わせず、上の歯を磨くときは上だけ、下の歯を磨くときは下だけと分けて磨くようにしてください。
そして、磨く場所は歯と歯ぐきの境目の段差の部分を磨きます。
歯ブラシを当てる角度は直角で大丈夫です。そしてあまり大きく動かさず、その場で左右に小さく動かすようにみがきます。
大きく動かすと毛先が歯と歯ぐきの境目から離れてしまうので、同じところを何回も磨くような感じで小さく動かして磨くといいでしょう。
大切なのは全ての歯の歯と歯ぐきの境目を全て磨くということです。歯にはぐるっと一周歯と歯ぐきの境目があるので、歯の前、歯の後ろ、横と全ての歯面に歯ブラシが当たるように細かく動かして磨きましょう。
特に磨き忘れやすいところ
1.上の歯の一番奥の歯の後ろ側
上の歯の一番奥は口を大きく開けすぎると頬骨が出てきて歯ブラシが入らないので、少し口を閉じて歯ブラシをおくに入れてほっぺた側に開くと磨きやすいです。
2.下の歯の奥歯の内側
下の歯の奥歯の内側は舌があるので、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に当てる時に舌が邪魔になりやすく当てにくいのでしっかり歯ブラシで舌を押しのけて入れてください。
3.下の歯の一番奥の歯の後ろ側
下の歯の一番奥の歯の後ろ側は、親知らずなどが生えていたりすると、磨き忘れることで腫れてしまったり痛みが出たりします。オーバー目に何度も磨くほうが良い箇所です。
この3箇所は特に磨きにくく、歯を赤く染めるとほとんどの人が磨き忘れています。特に意識して磨いてください。
3.フロス(糸ようじ)歯間ブラシを使う
歯ブラシで歯と歯ぐきの境目を綺麗に磨いたとしても、歯と歯の間の汚れはほとんど取れていません。歯ブラシだけで取れる汚れというのは全体の60%といわれています。
もしフロス(糸ようじ)歯間ブラシを使用せずに歯磨きを終わらせた場合、残りの40%は磨けていない状態で寝ていることになります。
そうすれば、もちろん虫歯も歯周病も急激に進むでしょう。
必ず、フロス(糸ようじ)歯間ブラシを使う癖をつける事がもっとも大切なんです。
1.フロスと歯間ブラシの使い分け
フロスと歯間ブラシは用途が違います。フロスは歯と歯のくっついた部分の汚れを取り除くものです。虫歯は特にこの歯と歯のくっついた部分から始まる事が多いのです。
歯間ブラシは歯と歯の間の下の部分にたまっている汚れを取り除くもので、歯周病予防を目的としています。歯と歯の間には基本的には歯肉がぴったりと埋まっているのですが、年齢や歯周病が原因で歯ぐきが下がって穴が開いてきます。
その部分に汚れがたまりさらに歯茎が下がっていきます。ですので一度その部分に隙間ができてしまったら、必ず歯間ブラシで汚れを取っておかないとどんどん歯ぐきが下がってきてしまうのです。
よく、歯間ブラシを入れたら穴が大きくなったという方がいるのですが、それは違います。もともと歯と歯の間の歯ぐきが減っているのにそこに汚れが付いていたせいで歯ぐきが腫れていると歯と歯の間に隙間がないように見えるのですが、歯間ブラシは通ります。そして歯間ブラシを通して汚れを取り除くと歯茎の腫れが引いて、歯と歯の間の穴が大きくなったような気がしてしまうのです。でもそれは本来の歯ぐきの状態なのです。
歯間ブラシを入れたから大きくなったのではなく、歯間ブラシのおかげで歯茎が引き締まったからなので、大きくなるから入れないといって歯間ブラシをいれずにほっておくと、最終的には歯周病がひどくなり歯が抜けてしまいます。
ですので、歯間ブラシは歯と歯の間の歯ぐきに隙間がある場合は必ず入れるようにしてください。
2.フロスの使い方
1.フロスを大体40センチくらい取り出し
2.両手の中指に巻きつける(左手の中指は一二回巻きつけ、残りは全て右手に巻き付ける)
3.親指と人差し指でつまんで口の中に入れます(使ったところは左手に巻きつけて、右手から新しい糸を緩めて使うと常に綺麗な部分でつかえる)
ホルダーに最初から付いているタイプのフロス(糸ようじ)もあります。出来れば写真のような先が二股に分かれているタイプのほうが奥歯は入れやすいです。
汚れた場合は洗いながら使えば先の糸が切れてくるまで何度でも使えます。
3.歯間ブラシの使い方
1.歯ぐきに対して直角になるように入れ、何度か前後に動かして根元の汚れを取るように磨きます。
2.サイズが色々ありますので、隙間の大きさに合わせて選びましょう
3.先がまっすぐのタイプと、最初から曲がっているタイプがありますが、最初から曲がっているタイプのほうが使いやすいです。もし曲がっていないタイプの場合は、針金のところで折らずにその下のプラスチックのところを折り曲げてつかいましょう
4.先が曲がったり、ブラシがへたってきたらとりかえましょう
まとめ
今回は一日一回の歯磨きでも、虫歯や歯周病にならないようにする方法を書きました。
特に最後のフロスと歯間ブラシは私はもっとも大切だと思っています。
歯磨きだけして、フロスも歯間ブラシも入れないというのは、例えばキッチンの流しの掃除はするけど、排水溝の中の掃除はしないのと同じです。
排水溝は常に水分でぬれて、ばい菌が繁殖するのに適した場所です。同じように歯と歯の間も常にプラークの中のばい菌が繁殖し中で歯肉に悪い菌を出し続けています。
そこの掃除をしないなんて考えられません。
めんどくさいから出来ないといってる人、もし歯周病が進んで歯が抜けたりして入れ歯やインプラントをしなくてはいけなくなったときに、フロスや歯間ブラシを入れることよりももっとめんどくさい事になりますよ。
そして最近知ったのですが、虫歯を出来にくくする歯磨き粉ができたみたいです。
世界で始めて虫歯予防菌『BLIS M18・K12』を採用した歯磨き粉です。
BLIS M18とは虫歯を予防する菌
BLIS K12とは歯周・口臭を予防する菌なんだそうです。
その2種類の菌を配合した歯磨き粉他にはなく、さらに殺菌剤・発泡剤・界面活性剤も配合されていないとても身体に優しい歯磨き粉だということです。
夜寝る前の歯磨きに使用すると効果もあがると思います。おすすめです。
世界初!虫歯予防成分『BLIS M18・K12』配合
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